静けさの価値を知っている子どものために、保育者自身が善き環境になること。

3歳のおーちゃんのある日。

「はなむらさん、しずかなところ、すき?」

「すきだよ〜!」

「おーちゃんも、すき?」

「すきだよ〜!」

そんな話をしていたら、おーちゃんは、おもむろに、手を繋いできました。そして、わたしを、隣の静かな部屋に連れていきました。

「おーちゃん、しずかなへやで、レゴするんだ。」

「いいねぇ。」

わたしは、うんと、こころを静かにして、ひとことも声を出さず、瞑想しているときのような自分を、おーちゃんに差し出しました。

こんなとき…ひとが善き環境になることが、子どもの成長を促すことを想います。

静けさの価値を知っている子どものために、私自身が善い環境になろうと思います。

保育者自身が善き環境になること…それが、子どもにとって、最高のギフトだと考えているからです。