hanamura– Author –
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静けさの価値を知っている子どものために、保育者自身が善き環境になること。
3歳のおーちゃんのある日。 「はなむらさん、しずかなところ、すき?」 「すきだよ〜!」 「おーちゃんも、すき?」 「すきだよ〜!」 そんな話をしていたら、おーちゃんは、おもむろに、手を繋いできました。そして、わたしを、隣の静かな部屋に連れてい... -
【音の通訳】目を見張ること、音を聴くこと
目を見張ると、音が聞こえなくなるよ…という話 ある日…… オーケストラと合唱団で、メサイアの練習をしているとき、ある大学生のバイオリニストに、指揮者が言った言葉。 「わたしの指示を、目を見張って見ることで、自分の音(演奏しているバイオリン... -
3歳が死について語ったこと
ひなまつりが近づいたある日…… 保育室に、大きな和紙に刷られた、七段飾りのお雛様の絵が貼ってあります。 「このひと、あかいおかおをしてるでしょ?」おやつの時間、おにぎりを食べている3歳の子どもたちに、右大臣のお話をしていました。 「みんなにあ... -
解く(とく)
お願いしていたコトが叶ったとき、お礼参りをしてかけたお願いをとく…。 もう、このお願いは叶いましたと、かみさまにお礼を言って、いったんキリをつけること。 願いを祈る時には、その内容を日記に書きなさいね!…と、牧師さんに言われたことがあります... -
3さいのおーちゃんとえーちゃんと、だるまさんとはなむらさん
はなむらさんのて?! 10月のある日 園にお客さまがいらっしゃったので、保育の手足が足りませんでした。 1歳4ヶ月のはーくんを、ラックに乗せてユサユサしていたら、おーちゃんがやってきました。 「はなむらさん、いっしょにねよう!」 「いま、はーく... -
【音の通訳】 爽やかと幸せ
「さわやか(爽)」という感じをもつことができる状態を「しあわせ(幸)」という。 「さわやか」とは六十兆の細胞の「風通しがいい」ことである。 野口体操を考案された、野口三千三さんの言葉です。 この言葉を聞くだけで、身体のなかに風が吹き通るよう... -
子どもが喜ぶことをする 〜豊かな人間関係を育むために〜
わたしの敬愛する佐々木正美せんせいの本を紹介します。 エリクソンの発達理論に基づき、人の一生について書かれています。 佐々木せんせいは、児童精神医でしたが、 この本の中には、壮年期まで(人生を終えるときまで) 「幸せな人生」について8つのテ... -
優しい気持ちが育つ種子があるとしたら……
秋のある日… 3歳のおーちゃんに誘われて、お昼寝の見守りをしていたときのこと。 「はなむらさん、セミいないね。」 「そうだねぇ。さむくなったから、セミいなくなったねぇ。」 「でも、ちょうちょや、トンボはいるよね。きょう、おーちゃんはシジミチョ... -
【音の通訳】 声の音を手がかかりにして、本音(本当の音)を伝えること
10年前に(その翌年も)ご縁があって、チベット仏教のザ・チョゼ・リンポチェさまの通訳をしました。その前の年に、初めてお会いしたのは、偶然にもわたしの誕生日で、わたしにとって特別のご縁がある方だと思いました。 悟りを得た方の通訳の経験は、イン... -
手のひらを太陽に!
これは、3歳のころのわたしです。古い古い写真です。それでも、ともだちは、今と少しも変わらないと言います。 【みんな、みんな、いきているんだ。ともだちなんだ!】 ある日… 3才のえーちゃんとおーちゃんのふたりと手を繋いで、児童館までお散歩でし...
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